御殿場の富士
御殿場から見た富士山です。私が一番目にする富士山は東海道新幹線の車窓から眺めるものですが、南側の静岡県から見た富士山は、右側の稜線に宝永大噴火の跡が瘤のように膨らんでいて、ちょっと均整を欠くんですね。御殿場側から見ると、その宝永噴火口がちょうど正面に重なるので、富士山のシルエットとしては一番美しいと言う人も多いです。
先日、相馬市の子供キャンプの付き添い医師として、御殿場に行って来ました。私自身、雪の富士山をこれほど間近に見る機会は初めてだったので感動しました。この写真の富士山中腹の菱形に近い模様が宝永大噴火の火口です。ここから大噴火が起こったとすれば、ここに居合わせた人たちの恐怖はどれほど大きかったことでしょうか。
子供たちとソリ遊びなどして楽しみましたが、近くの林の中には鹿の足跡なども残されていました(下写真矢印)。都会に住んでいると、つい忘れがちになる自然と触れ合うことのできたキャンプでした。
ところで富士山に関するクイズです。東海道新幹線の上り列車で名古屋から東京方面に向かう時、富士山はどちら側の車窓に見えるでしょうか。もちろん新幹線は富士山南側の海岸線近いところを通りますから、当然富士山は左側に見えます。富士川を越えるあたりから新富士の駅くらいまでが一番富士山が美しく見えるポイントでしょう。
さてここで問題ですが、上り新幹線の車窓で富士山が右側に見える地点を知っていますか。漫然と新幹線を利用する人は、「ウソだ〜、富士山が右側に見えるわけないじゃないか」と思うでしょうが、実は安倍川を越えて静岡駅に入るちょっと手前の場所で富士山が右手車窓の前方に見えるんですね。これは初めて知った時はかなり意外な感じがします。今度、新幹線に乗る時に気をつけて見ていて下さい。