世界最大の岬=地球岬

 昔から北海道の地図を見るたびに、この岬の名前が気になっていました。何て言ったって「地球岬」ですよ。これ以上に大きな名前を持つ岬は無いでしょう。内浦湾越しに灯台の彼方に見えるのは函館方面の恵山岬です。この内浦湾も別名が噴火湾ですよ。地球岬に噴火湾、このあまりにも雄大な地名の組み合わせに、私の心は特別の旅情を掻き立てられるものがありましたが、先日室蘭へ行った折にやっと訪れることが出来ました。
 しかしこの「地球」という地名、アイヌ語で「親なる断崖」を意味する「ポロ・チケップ」から「チキウ」となまって「地球」という漢字を当てはめられるようになったとのことです。


 確かに「親なる断崖」の名のとおり、岬の周辺は御覧のように切り立った崖が太平洋に向かって連なっています。ここは「金屏風」と呼ばれている場所ですが、いかにも巨大な屏風を立てたように見えます。

 ところで地球岬が世界最大というのは単なる言葉のアヤですが、では日本最大の半島はどこでしょうか?ほとんどの人は紀伊半島と答えるでしょうね。でも本当はもっと大きな半島が日本列島の中に実際にあるのです。地図を広げて探してみて下さい。
 では少しここで半島の語源について考えてみましょう。

            帰らなくっちゃ