東京ドーム Big Egg
東京都文京区にある東京ドームです。日本初の全天候型球場として、それまでの露天型の後楽園球場の後継球場として1988年に完成しました。1988年というから昭和最後のシーズンはここで開催されたわけですが、もうそんな昔だったか…という思いと、まだそれしか経ってないの…という思いが交々です。まさに昭和は遠くなりにけり…という感じですね。
チケットの空きができちゃったと誘われて、本当に久し振りに巨人・阪神戦に来てみました。1993年5月1日にあの松井秀喜選手が初めて一軍の公式戦に出場した試合から数えてちょうど20年ぶりです。あれはドーム球場6シーズン目でした。
すり鉢の底を覗くようにしてON(王選手と長島選手)アベックホームランなども観たことがある露天型の後楽園球場しか知らなかったので、日本初のドーム球場がすごく新鮮なものに見えました。
東京ドームは明治神宮球場などと違って上を見上げてもドームの天井があるだけ…、内部の圧力を外部より高く維持して、ちょうど風船を膨らませるように丸天井が張られているんですね。だから都内の高層ビルなど高い所から都心方面を望むと、後楽園の庭園の森に隣接してモスラの卵のような不思議な構造物が必ず目につきます。
心地よい季節の晴天の時は、やはり夜空にポッカリ浮かぶ月を眺めながらナイトゲームを観戦する方がずっと気持ち良いに決まってますが、せっかく手に入れたプラチナチケットの試合が雨天順延になったらどうしようとヤキモキしなくて済むのは、何と言ってもドーム球場のお陰です。また観客ばかりでなく、試合日程が天候に左右されることなく順調に進むので、選手の方々のコンディション調整や、営業やマスコミ関係者にとっても大きな利点であることは間違いない。ただの外野フライの当たりが風に乗ってホームランになっちゃったとか、風が無ければホームランだったのに…というような意外性は少なくなりましたが…。
ところで今年の巨人軍は開幕以来好調に飛ばしているようで、セントラル6球団中唯一の勝ち越し(まだシーズン初めだから何とも言えないが)、2位がこの日の相手の阪神でした。今シーズン最初の“首位攻防戦”とも言うべき試合でしたが、巨人は2回から7回まで毎回得点、阪神は最後にやっと1点というあんまりエキサイティングでないゲームでした。1塁側(巨人側)の内野席でしたが、ファンはもう楽勝ムード、少し前方のシートに阪神ファンの兄ちゃんが座っていて、たった1人で黄色いシマシマの法被で阪神のチャンスに懸命の孤独な応援をしている健気な姿の方に感動しました(笑)。
ただし翌日の試合はまったく逆のスコアで阪神が大勝したらしいですから、あのトラキチ兄ちゃんも不運ですね。世の中にはこういう1日違いで運勢が逆転することもよくあります。今日もウンが巡って来ないと落ち込んでいる人たちも、諦めずに頑張って下さい(笑)。
ところで東京ドームで野球を観戦する膨大な観客数ですが、大体4万数千人から5万人近くが入れるそうです。これだけの観衆が試合終了後、比較的短時間の間に球場の最寄り鉄道駅などに集中するわけですね。私も若い頃は東大病院で働いていましたが、東大病院は地下鉄メトロの『本郷三丁目』駅、そして後楽園球場(昭和は63年以降は東京ドーム)は池袋方面に向かって1つ隣の『後楽園』駅…、と言うことは、仕事が終わる時刻が後楽園でナイトゲーム(当時はよく“ナイター”といった)が終わる時刻と重なると、帰宅の地下鉄が満員になる。
夜9時半頃まで仕事をして本郷三丁目からヤレヤレと地下鉄に乗って後楽園までくると、ホーム上には野球観戦帰りの人たちがごった返している、「しまった〜」と思ったことは何回かありましたが、まあ、お互い様ですね。