天空樹成長(東京スカイツリー)
東京スカイツリーがスクスク成長して、東京西北の板橋区にある私の職場からも見えることをこのコーナーでご紹介したのは去年の秋でしたが、その後も建設工事は順調に進捗して、あの大震災にもめげずに、この春先の2011年3月18日に計画の高さ634メートルに達しました。大震災のちょうど1週間後でもあり、悪いニュースばかりだったので、何かホッとしたのを覚えています。
この写真も夏空の中にすっくと建つスカイツリーの勇姿を私の職場から撮影したものです。望遠レンズを使用しての撮影ですが、それでも職場からスカイツリーがこれだけ望めるということは、逆にスカイツリーの展望台からは私の職場もよく見えることでしょう。ただ東京の巨大な街路の中に埋もれてしまって、周辺のランドマークとよく照らし合わせなければなかなか見つからないと思いますが、そういうのも高い所に登る楽しみの一つですね。
もう30年以上も昔、中央区明石町にある都立築地産院に勤務していた頃、5階の医局の窓から港区の東京タワーがよく見えたので、ある土曜日の午後に地上150メートルの展望台から双眼鏡で探してみたら、医局の窓が開けっ放しになっていて、見慣れた白いカーテンが初夏の風にヒラヒラ舞っていた光景が今でも目に焼きついています。
来年(2012年)開業するスカイツリーの展望台はその倍以上の高さで、ヘリコプターが巡航で飛ぶような高度ですから、どんな光景が展開するのか、今から楽しみですね。あの展望台に、床も壁も透明なスケルトンルームを作ったり、フリーフォールやバンジージャンプのアトラクションなんか作ったら、きっと物凄い人気になるかも知れません。経営者に言っとこうかしら(笑)。
フリーフォールで落ちると大体7〜8秒かかる計算になりますが、人間はその間に何を考えるのでしょうか。昔から“ナントカと煙は高い所へ登る”と言いますから、そういう人たち向けにバカバカしいアトラクションも良いと思いますけど…。
それにこのスカイツリーの唯一といってよい集客上の難点は、東京のイーストサイドに位置していることです。つまり大東京の昼間の晴天の景色を心ゆくまで楽しむには、逆光にならない午前中が最適です。日没と夜景が広がるまでの時間を過ごすには、やはりもう一工夫欲しいところかな。まあ、私はどっちでもいいんです。
さてスカイツリー時代の幕開けとして、先日(7月24日)テレビのアナログ放送が終了し、すべて地上デジタル放送に切り替わりました。きちんとアンテナなどを対応しておかなければテレビが見られなくなるとさんざん“脅迫”されてきましたが、我が家は昔ケーブルテレビを一時契約したことがあり、その時に対応が終わっていたみたいです。
まるで他人事みたいな言い方ですが、最近ではテレビで見たい番組もほとんど無いし、情報収集はインターネットで十分ですから、そんなに慌てて地デジ対応する気にもならなかったわけです。テレビが見えなくなっても困りゃしないと思っていたから、別に得したとも何とも思わない…。
アナログ放送も終了した7月25日、ザアアアアアッ…という画面を見ようと思ってテレビのスイッチを久し振りに入れたところ、予想に反して相変わらぬドタバタのバラエティ番組が視聴できてしまったので、却ってガッカリしました(笑)。
せっかく立派なスカイツリーも開業することだし、電波放送業界の人たちはもっと良い番組の制作に頑張って頂きたいと思います。